古橋懐古館
稲武の一大観光スポットである古橋懐古館は、いなぶまゆっこ(まゆっこクラブ)の活動拠点「まゆっこセンター」と同じ敷地内にあります。
まゆっこセンターにいらした折には、是非懐古館へも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
古橋懐古館、実は知る人ぞ知る歴史文化遺産の宝庫。幕末から維新期にかけてのコレクションは特に充実していて、名だたる先哲の手による書画が所狭しと展示されています。
その名を挙げると…
渡辺崋山、高野長英、徳川斉昭、大塩平八郎、吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞、勝海舟、岩倉具視、大久保一翁、島津斉彬、徳川慶喜、西郷隆盛に坂本龍馬…。
きら星のごとく激動の時代を駆け抜けた先駆者たち直筆の遺墨を間近に見られるのです!
この一大コレクションを収集したのは、古橋家六代目の古橋暉皃。
国学に傾倒し、文久3年(1863)、江戸へ上京。平田銕胤の門に入ったのを機に、国学者・儒学者・勤王家・経世家などの書画を収集しました。
…幕末期から遡ること江戸時代中期。かの伊能忠敬が描いた地図「伊能図」も見逃せません(保護のため、展示品は複製品)。
これは、海岸線に直接針を落として出来た点を結ぶ方法で作られた精密な地図で、伊能家と二つの大名家に続き、日本では4点目であることが専門家により確認されている貴重な品です。
また懐古館では、偉人の書画の他にも、古橋家で使用されてきた衣・食・住・生産・生業・交易に関する用具などが数多く展示されており、こちらも古橋家の素封家ぶりをうかがい示す貴重な資料です。
…古橋懐古館の魅力は、歴史資産にとどまりません。
実はこの懐古館、かつては酒蔵や病院として使われていた建物なのです。
その名残が館内の随所に認められ、構造的にも大変興味深い造りとなっています。
用水が引きこまれた池では、悠々と泳ぐ鯉の姿にホッと一息。
ホールや通路を歩いていると、タイムトリップしたような不思議な気分を味わえます。
奥深い山里稲武の地で、脈々と受け継がれて来た稀世の歴史文化遺産と出会い、ほっこりと懐かしい空間に身を置く…。
古(いにしえ)を偲ぶプチ旅行はいかがでしょうか!?
魅力満載の古橋懐古館へ是非お出かけください!
最近のコメント